考えていますが、そちらが文章になる前に、脳内で戦国ブームが一向に去りません。
どうしようもないので、設定だけ書き出してみようかと思います。
ちなみに、戦国無双と戦国BASARA。
竜の娘な双子ヒロインで、姉のお相手が戦国無双・真田幸村。
妹のお相手は戦国BASARA・伊達政宗。
竜の娘、のあたりでお気付きかも知れませんが、この双子姉妹の生まれた世界はまたしても『され竜』です。
・・・無茶苦茶なお話ですが、それでも読みたいと思ってくださった方は「続きを読む」からどうぞぅ。
こんにちは、はじめまして。
私の名前は冴月(さつき)と申します。
少しだけ、身の上話を聞いて下さい。
この先のお話を読むにあたって、きっとお役に立つかと思います。
まず、私の家族をご紹介します。
父は900歳を僅かに越えた、竜。
あと100年も生きれば長命竜と呼ばれるであろう、巨大な雷竜です。
蒼穹の鱗を持ち、電磁雷撃系の咒式を得意とする種類の竜ですね。
普段は人間の姿をとっていて、竜本来の姿は私もまだ数えるほどしか見たことがありません。
母は、人間です。
ドラッケン族、と呼ばれる、竜を狩る一族。
類稀なる戦闘能力、真白な肌と銀色の髪と瞳、そしてぞっとするほどの美貌で有名な一族の出身です。
私と私の双子の妹を産んですぐ、この世を去った、人。
竜と、竜を狩るものがどうして恋に落ち―――そう、大恋愛の末に結ばれた、らしいです――― 子供までもうけたのかは疑問ですが、まぁ恋愛に種族は関係ない、ということでしょうか。
なんとも陳腐な話です。
まぁそれは置いておいて。
そう、その2人(1人と1匹?)の子供が、私と、双子の妹、刹那(せつな)。
刹那と私は双子だけあって、容姿はほぼそっくりです。
私達は確かに竜の娘ですが、同時に人間の母の娘です。
何処をどう操作したのか知りませんが、私達は完全に人間です。
竜に変身することは出来ないし、成長速度や寿命も人間と変わりありません。
ただ、この身に人間では持ち得ない大きな咒力と魔杖剣や宝珠に頼らずに咒式が使える、ちょっと規格外の、けれど確かに人間、です。
ともすれば不健康にさえ見えかねないナマっ白い肌。
髪は黒・・・というより、限りなく黒に近い藍色といったところでしょうか。
陽に透かすと蒼い、腰まであるストレートです。
瞳の色は、父の鱗と同じ、蒼穹。
顔や身体の見た目は母親譲りで、よく絡まれる程度には整っているみたいです。
・・・はた迷惑な・・・。
そして、胸元に4枚の薄蒼い鱗。
菱形になるように生えていて、一番上の一枚は逆鱗。
初対面の人が私と刹那を見分けるとしたら、この刺青でしょうね。
私、冴月は左瞼から左の頬にかけて、刹那は同じく右側の瞼から頬にかけて。
蒼い竜の刺青があります。
何でもこれは、母・・・ドラッケン族の習慣のようです。
意味は良く判りませんが・・・まぁ、判り易くていいかなぁ。
さて、父は、歴史・・・古代史オタクです。
私と妹の生まれ育った現代は、皇暦、という暦なのですが、それよりずっと以前―――西暦、という年号が使われていた時代。
今ではヒナギの国と名前も変わってしまったこの国が、まだ日本、と呼ばれていた時代が、特にお気に入りのようでして。
私と妹の名前がこの皇暦の時代からすれば古風、和風なのも、父のせいですね。
その父は、自分が長く生き、強大な咒力を持っているのをいいことに、馬鹿げた咒式の研究をしていました。
時渡りの咒式。
常々言っていた、その西暦の時代、日本を自身の目で見て見たい・・・という、本当に子供のわがままのような理由で。
その訳の判らない咒式は、私と刹那の人生に大きな変化をもたらしました。
皇暦の時代において、絶対に出会う筈のない出逢い。
私が出会ったのは、紅蓮の槍を持ち、額に六文銭を充てた日ノ本一の武士・・・真田幸村。
妹が出会ったのは、蒼穹の雷を纏い、6本の刀を携えた奥州筆頭・・・伊達政宗。
それぞれが、私達の知る歴史とは少しばかりずれた世界の人だったけれど、交わらぬ筈の世界は父の咒式で交錯し―――私達は出逢い、恋に落ちた。
これは、私と刹那、2人の恋物語。
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